

『おおきく振りかぶって』(おおきくふりかぶって)は、ひぐちアサによる日本の漫画、及びそれを原作としたテレビアニメ作品、ゲーム作品。『月刊アフタヌーン』(講談社)にて2003年11月号より連載中。テレビアニメは2007年4月よりTBS・MBS他で放送開始。TBSでは同年9月、それ以外は10月に放送終了。2010年4月より第2期が放送中。
2006年第10回手塚治虫文化賞「新生賞」受賞。2007年第31回講談社漫画賞一般部門受賞。文化庁メディア芸術祭10周年記念企画「日本のメディア芸術100選」マンガ部門に選出。
2010年6月30日に県営大宮球場で開催される埼玉西武ライオンズ vs 北海道日本ハムファイターズの冠ゲームスポンサーにこの作品が選ばれた。
公立高校の新設硬式野球部を舞台に、甲子園優勝を目指す主人公たちの成長を描く。
新入生ばかり10人の無名の野球部が甲子園を目指すという王道を受け継ぐ筋書きながら、斬新な表現方法により「全く新しいタイプの野球漫画」「描き尽くされたと思われていた野球漫画に新風を吹き込んだ」と評価される。
主人公である投手の弱気で卑屈といったこれまでの野球漫画の主人公においてまず考えられない性格や、メンタルトレーニングなどのスポーツ心理学に焦点をあてていること、ライバル含む各選手の感情の起伏などといったメンタル面に比重を置き表情豊かで繊細な心理描写が見られること、父母会・家庭・応援団の描写や高校のクラブ活動としての日常描写にも試合同様に多くのページが割かれることなどが大きな特徴。徹底的にリアル路線にこだわり、野球漫画にありがちな化物じみた選手が登場することもない(野球センスのとても良い選手は登場するが、極端なものではない)。特定の選手のとび抜けた技能だけで勝ち進んだり、非現実的なプレーやご都合主義的な奇跡などといった描写もない。選手一人ひとりの役割を手抜かり無くしっかりと描き、野球が持つチームプレーとしての面白さを表現できている数少ない作品である。
試合描写は論理的と評されることが多く、一球ごとの細かな読み合いによる心理戦が展開される。主要な試合では途中のイニングを飛ばして描写されることもなく、ほぼすべての打席の結果が分かるのも特徴。配球も詳しく描かれている。
単行本のおまけにはルール解説や実際に高校野球に関する取材をしなければ分からないだろうエピソードなども含まれており、高校野球に関心の薄かった層にも取り付きやすく、年齢性別を問わない広い層に人気がある。
舞台となっている埼玉県立西浦高校は、作者のひぐちアサの母校である埼玉県立浦和西高等学校がモデルで、作中に登場する校舎や駅や球場はほぼ現実のものに基づいている。軟式野球部から硬式野球部に変わったことや、グラウンドの風景なども実物にかなり忠実に再現されている。作者自身も頻繁に母校の野球部を訪れ、練習などを長期取材している。
主人公の三橋 廉(みはし れん)は中学時代、祖父の経営する群馬県の三星学園野球部でエース投手だったが、チームメイトからは「『ヒイキ』でエースをやらせてもらっている」と疎まれ続け、極端に卑屈な暗い性格になってしまう。その暗い思い出を拭うために埼玉県の西浦高校へと進学する。
西浦高校には、発足したての野球部(正確には軟式野球部が硬式野球部になった)があり、部員は新入生ばかり10人。しかも監督は、若い女性という部活だった。部員不足の野球部で、三橋はまたもエースを任せられるが……。
個性の強い部員達、弱気で卑屈なエース等々、様々な問題を抱えながらも、人間として、野球部としての成長を描く。
おおきく振りかぶって(1-14巻 続巻) 
価格 : 6,980円(税込)
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